オフィシャルブログ

空調服の導入で警備の現場が激変!体感温度が激減し、夏場の業務効率も向上〜千葉エリアでも広がる導入の波〜

猛暑が続く日本の夏、屋外で働く警備員にとってはまさに過酷な季節です。特にアスファルトの照り返しや直射日光にさらされる交通誘導警備や建設現場での警備は、毎年多くの熱中症リスクと隣り合わせです。そうした中、近年注目されているのが「空調服」の導入です。

空調服とは、服に内蔵されたファンで外気を取り込み、体と服の間に風を通して汗を蒸発させ、体温を効果的に下げる作業着のこと。この記事では、警備の現場で空調服がどのような効果をもたらしているのか、実際の声や現場の変化に迫りながら、千葉エリアでの活用例にも触れていきます。

■ 体感温度が大幅に違う!空調服の即効性と驚きの効果

空調服を初めて着用した警備員の多くが口を揃えて言うのは「想像以上に涼しい」ということ。確かに空調服はエアコンのように周囲の気温を下げるわけではありませんが、汗をかいた後に風が通ることで、体感温度が実際よりも3〜5℃ほど低く感じられるという効果があります。

特に驚くのが、**「空気が風で抜ける」**という感覚。空調服の中を空気が循環することで、シャツの中にたまる熱気や湿気が一気に外へ排出されます。この“風が抜ける”感覚こそが、従来の作業着にはなかった大きな違いです。

警備の現場では、動き回ることが多く、じっとしているわけにはいきません。従来は汗をかきっぱなしになり、不快感や集中力の低下、疲労の蓄積が避けられませんでした。しかし空調服を導入することで、汗をかいてもすぐに乾く、体が熱をこもらせにくい、息苦しさが軽減されるなど、業務における快適性が格段にアップしています。

■ 導入現場のリアルな声「夏場の離職率が減った」

千葉県内で交通誘導警備を請け負うある警備会社では、2023年夏から空調服の全社導入を始めました。最初は半信半疑だった現場スタッフも、実際に使い始めてからは「これがないと夏場は無理」「体力の消耗が全然違う」と高評価。

とくに注目すべき変化としては、夏場の離職率が大きく下がったことです。警備の現場は、体力的な理由で人員が入れ替わりやすい業種のひとつ。とくに真夏は「熱中症が怖いから辞めたい」といった理由で人材が流出しがちでした。

ところが空調服導入後、作業中の不快感や疲労が軽減されたことで、スタッフの定着率が大幅に向上したのです。また、新人の応募者も「空調服が支給されるなら挑戦してみたい」というポジティブな声が多く、採用活動にも好影響を与えているといいます。

■ 警備業務の“安全性”にも貢献する空調服

空調服がもたらすメリットは快適性や効率性だけではありません。警備業務の安全性にも大きく貢献しているのです。

暑さによって注意力が散漫になると、交通誘導中に重大なミスが発生する可能性もあります。例えば誘導ミスによる事故、通行人とのトラブル、反応の遅れなどがそれにあたります。ところが、空調服を着用することで体温の上昇が抑えられ、意識もはっきりした状態を保ちやすくなるため、ヒューマンエラーの予防につながります。

また、警備員本人の健康面でもリスク軽減が期待できます。熱中症の初期症状(めまい、吐き気、けいれんなど)を未然に防ぐことは、本人の命を守るだけでなく、企業としての安全管理義務を果たす意味でも非常に重要です。

■ 千葉エリアでも広がる空調服導入の動き

千葉県は首都圏の中でも特に建設工事や大型商業施設の警備が多いエリアです。加えて海に近く湿度も高いため、夏の現場環境は決して甘くありません。こうした背景から、千葉市や船橋市、市川市といった都市部を中心に空調服の導入が加速しています。

特に2024年以降は、自治体発注の工事や公共施設での警備において、熱中症対策の一環として空調服の着用が推奨されるケースも増加中。これにより、警備会社側も導入を積極的に検討するようになっています。

また、千葉県内の警備員募集広告にも「空調服支給あり」という文言が見られるようになっており、求職者に対するアピールポイントとしても機能しています。これは地方でも働き方改革の流れが着実に浸透してきている証といえるでしょう。

■ 空調服の今後の可能性と課題

もちろん、空調服にも課題はあります。たとえばバッテリーの持続時間や、雨天時の使用制限、サイズや着心地の問題などです。しかし技術の進歩により、防水対応・軽量化・長時間稼働モデルなど新しい製品が続々と登場しており、今後のさらなる普及が期待されています。

また、一部の現場ではデザイン性やブランド志向を重視する声も出てきており、機能性とファッション性の両立も求められ始めています。これらのニーズに応えることで、空調服は単なる「作業着」から「プロフェッショナルのためのギア」へと進化していくでしょう。

まとめ:警備現場の“当たり前”を変えた空調服の力

空調服は、ただの暑さ対策にとどまらず、警備の現場における働きやすさ・安全性・人材定着率の向上という複合的な価値を提供する存在となっています。とくに夏の警備業務では、空調服の有無がその日のコンディションに直結するほどの違いを生んでいます。

千葉県をはじめとした都市部でもその効果が実証されつつあり、これからの時代、空調服の導入は「コスト」ではなく「必要な投資」として認識されていくはずです。

警備という重要な社会インフラを支える現場だからこそ、現場の声に応えた機能的な支援が求められている今、空調服の果たす役割はますます大きくなるでしょう。